乳児期に接種して欲しいもの(その1)
アクトヒブ(Hib)・プレベナー(小児用肺炎球菌ワクチン)
生後2カ月から接種できます。平成23年2月からは助成制度が始まりました。
開始年齢にもよりますが、接種回数は3回+1回の追加です。
どれも接種回数が多く、通院回数は少なくしたいと思っているご両親は、同時接種という方法もあります。医師とご相談ください。
ロタワクチン
ロタウイルスは感染性胃腸炎を引き起こすウイルスです。乳児期に初めて感染すると、嘔吐、下痢さらに脱水は脱水症状が加わり、重症化しやすいといわれています。
ロタワクチンにはロタリックスとロタテックの2種類があります。
生後2か月から6か月までに2回あるいは3回内服します。有料の生ワクチンです。
BCG
生後5カ月から8か月の頃に、遅くとも1歳になるまでに受けてください。
乳児期に接種して欲しいもの(その2)
生後3カ月からは四種混合ワクチン(DPT+ポリオ)も接種できます。
接種回数は3回+1年後に1回の追加です。これまで、3種混合(DPT)と不活化ポリオワクチンで接種された方も、接種間隔が適合すれば4種混合での接種もできます。
満1歳になったら。
麻しん・風しん混合ワクチン(MR)
満1歳になったら麻しん・風しん混合ワクチン(MR)をお勧めします。
水痘、おたふくかぜワクチン(有料)
1歳からできます。(有料)おたふくかぜワクチンは3歳ごろがお勧めです。
3歳になったら
日本脳炎ワクチンができます。
生後6ヶ月から受けることができますが、お勧めは3歳からです。
初年度は2回接種し、その1年後に追加を行います(1期)。計3回。
年長さん(小学校就学前)になったら
麻しん・風しん混合ワクチン(2期)を受けてください。
9歳から12歳までの小学生は
日本脳炎ワクチンの2期として1回接種してください。
平成17年から21年度の間に日本脳炎の予防接種の機会を逃した方々の接種時期が緩和されました。
平成7年(1995年)4月2日から平成19年(2007年)4月1日までに生まれた方は、6カ月以上20歳未満の間、定期予防接種として接種できるようになりました。(前述)
11・12歳になったら
二種混合(DT)があります。
サーバリックスまたはガーダシル(子宮頚がん予防ワクチン)
平成25年度は小学6年生から高校1年生の女子はサーバリックスまたはガーダシル(子宮頚がん予防ワクチン)が公費で受けられます。(3回接種)
インフルエンザワクチン
生後6カ月から接種できます。
インフルエンザワクチンは、任意接種ですので65歳までは有料です。
浜松市民で65歳以上の方は、定期の予防接種となります。
60歳以上65歳未満の方で心臓、腎臓、または呼吸器の機能に障害があり日常生活が極度に制限される方、およびヒト免疫不全ウイルスにより免疫の機能低下で日常生活がほとんど不可能な程度の障害がある方も定期接種です。
毎年、ワクチン株の型は変わります。流行前に接種することをお勧めします。
質問 不活化ポリオの接種期間はいつですか。
答え 不活化ポリオワクチンの接種が定められている年齢は、生後3カ月から90カ月(7歳6カ月)です。不活化ポリオの初回接種は生後3カ月から3−8週の間隔をあけて、3回接種してください。追加接種は初回接種後、6カ月以上あけて1回接種してください。追加接種分は平成24年8月の時点では定期接種の対象外になりますが、承認審査終了後に定期接種に組み込めれる予定です。質問 卵アレルギーといわれていますがインフルエンザワクチンはどうしたらよいでしょうか
答え インフルエンザワクチンは鶏卵を使って作ります。質問 兄弟が風邪をひいたり、例えば水痘にかかったりした時はどうすべきでしょうか。延期すべきかどうか教えてください。
答え 兄弟が風邪をひいているからと言ってワクチンの接種を延期する必要はありません。質問 1週間前から鼻水を出しています。熱もなく元気ですが予防接種を受けても大丈夫でしょうか?
答え 予防接種を受ける頃の年齢のお子さんは、いわゆるかぜ症候群に次から次へとかかります。質問 母親が妊娠している場合、こどもの生ワクチンはできないといわれましたが?
答え 生ワクチンにはロタ、水痘、麻疹、風疹、おたふくかぜ、BCGがあります。質問 2才の時麻疹の予防接種をしましたが、15才で麻疹にかかりました。どうしてですか?
答え 麻疹ワクチン接種から年数が経つと、麻疹ワクチンにより獲得した免疫がしだいに低下してきて、麻疹にかかることがあります。質問 授乳中の母親ですが、風疹ワクチンを接種してもかまわないでしょうか
答え 授乳中に母親が風疹ワクチンを接種しますと母乳中に風疹ウイルスが排泄され、その母乳をのんでいる乳児の風疹抗体が一時的に陽性化することがあります。